皆さんは、学校の授業後やテストおわりにしっかり復習を行っていますか？
復習は学習において非常に重要な要素のひとつです！適切な復習を行うことで、情報を定着させ、理解を深め、知識を長期的に記憶することが可能になります。今回はそんな「復習の重要性」について5つの観点に注目し解説していきたいと思います！
―目次―
１．記憶が定着する
２．理解が深まる
３．自身に繋がる
４．応用力が向上する
５．効率的な学習が可能になる
１．記憶が定着する
皆さんは、「エビングハウスの忘却曲線」というものを見聞きしたことがないでしょうか。これは、ドイツの心理学者であるヘルマン・エビングハウスが、時間経過にともなう記憶の変化やメカニズムについて研究したものです。この研究によると、人間は1日経過するまでに、74％の記憶を忘れ、さらに1か月後には、79％もの記憶が失われると発表されています。このように、情報を１度学んだだけでは、その情報が長期的な記憶に留まる保証はなく、短期間ですぐに忘れてしまいます。しかし、定期的に繰り返し復習を行うことで、情報が短期記憶から長期記憶へと移行しやすくなります。これにより、情報を長期的に記憶することが可能になり、記憶が定着します。
２．理解が深まる
授業を聞いているときには理解することが出来なかった問題も、あとから振り返ってみると「そういうことか！」と理解出来るようになった経験はないでしょうか。
初回の学習では完璧に理解することが出来なかった点を、復習することによって、新たな視点から情報を再度考えてみることで、より深い理解が可能になります。このように、復習は、単に情報を思い出すだけための作業でなく、理解を深めるための重要なプロセスでもあります！また、時間の経過とともに新たな知識や経験を得たり、他の情報と関連付けたりすることで、情報の理解をより深めることにも繋がります。
３．自信に繋がる
復習をすることによって学んだ知識が定着し、忘れにくくなります。この定着した知識に基づいて、自信を持って問題に取り組むことが出来るようになります。また、繰り返しの復習を通じて、定期的に自分自身の成長や理解度を確認することが出来ます。
皆さんは、以前は分からなかった問題が解けるようになったとき「うれしい！」といった気持ちになった経験はありませんか。このような成功体験が、自信を高める要因のひとつとなります。
４．応用力が向上する
定期的に繰り返し復習をすることは、情報を忘れることなく覚えておくだけでなく、異なる知識や概念が関連付けられ、より広い視野で物事を考えることが出来るようになるため、実際の問題や状況に適用する能力も向上します。また、定期的な復習によって、知識を自在に操る力が養われ、実務や学術の場で応用する能力が向上します。これにより、学習した知識やスキルを実践的な場面で効果的に活用することが可能になります。
５．効果的な学習が可能になる
テスト勉強や受験勉強を行う際に、この問題どこかで見た記憶があるけど説き方が分からないことや思い出せないといった経験はないでしょうか。１度学習したことを忘れてしまうと、またゼロからのスタートとなり、学習効率も悪くなります。しかし、定期的に復習を繰り返すことで記憶が定着しやすくなり、情報を長期間覚えておくことが可能になります。記憶の忘却を防ぐことで、ゼロからスタートする時間の無駄を省き、効果的な学習を行うことが出来ます。基礎が抜けていると、その定着に時間を取られ応用に挑戦出来なくなり、得点アップが狙えません。しかし、定期的な復習によって、基礎がしっかり理解できていると、応用問題にも挑戦しやすくなり、試験での問題解答において高得点を獲得するのに役立ち、成績向上にも繋がります。
【まとめ】
今回は復習の重要性についてまとめました。学習するうえで、復習の重要性について少しでも理解していただけましたでしょうか。
「いつまでたっても覚えられない」といった悩みをお持ちの方もいるかもしれません。しかし、そもそも人間は忘れる生き物です！！忘れることは当たり前なので、なかなか成果が出なくてもあまり気にする必要はありません。
復習とは、１度習った事を繰り返して勉強することです。そのうえで重要なのは、継続的に行うことです！人は、何度も繰り返し行うことで忘れにくくなります。１日に10分でもいいので、継続することで、少しずつ記憶は定着していきます。そのため、授業の内容を１度ですべて理解する必要はありません。完璧に理解できなくても、定期的に復習を行い、分からなかったところを分かるようになるまで繰り返し解きなおすことで、おのずと自分の出来る範囲が広がっていきます。
また、復習をするうえで、インプットだけでなく、アウトプットを行うことで、より効果的な記憶の定着に繋がります。例えば、問題を解いたり、自分でまとめたノートを使って説明することで、より理解を深めることが可能になります。まずは、短い時間からでもいいので継続して取り組んでみましょう！
最後まで読んでいただきありがとうございました！